お話しの中で神社やお寺に行って御朱印を戴く時の作法やマナーについての話題になり、その事についてWEBサイトで特集をしてほしいと依頼されました。
管理人が御朱印を戴くようになってから今までの間に気づいた事、知り得た事、思った事を書いてみたいと思います。
作法というと難しく思われるかもしれませんが、多くの参拝者の方がされているごく普通の事だと思っています。
普通に考えてみると、神社やお寺へ行って御朱印を戴く時
手水舎(てみず・ちょうず)で清めて、参拝させて頂いて、御朱印を戴く
鳥居をくぐる時に一礼するなど色々あると思うのですが最低限御朱印を頂く時の気持ちの持ち方だと思っています。
でも、もう少し深く
『御朱印を戴く時のマナーについて』
を考えてみたいと思います。
WEBサイトを運営していると、『御朱印だけもらって参拝せずに帰ってしまう方』が少なからずいらっしゃるとの声を以前から耳にしていました。
管理人も御朱印を戴くようになって、ある霊場めぐりをしていた最初頃の話です。
いくつかのお寺を1日でめぐる予定で考えていて、全てをめぐる時間が少なくなってきた時、あるお寺で御朱印だけを戴いて参拝をせずに次のお寺へ行ってしまった事が昔2回程ありました。
今考えると御朱印だけ戴いてそのまま帰るなんて、絶対あり得ないと思うのですが。
そう思うようになった理由について
①『なぜ、神社やお寺へ行って御朱印を戴くのでしょうか?』
②『なぜ、霊場めぐりをしているのでしょうか?』
③『そもそもなぜ、神社やお寺で参拝するのでしょうか?』
そういう所を考えるようになったからだと思います。
ではもう少し具体的に考えてみました。
①『なぜ、神社やお寺へ行って御朱印を戴くのでしょうか?』についてです。
色々調べたり情報収集をすると、本来御朱印というのは簡単に戴けるものではなかったようです。
本当は写経や読経をした証として納経所で戴けるとても貴重なものでした。
それが今では初穂料やお布施を300円程納めれば誰でもすぐに戴ける様になった為、昔と違ってスタンプラリーの様な気持ちに近くなってしまったのかなと個人的に思います。
でも御朱印を戴くことの意味や理由がわかればスタンプラリーの様な気持ちにならないと思います。
御朱印を戴いた時に『ありがとうございます』と必ず言います。言いたくなると思います。
次に
②『なぜ、霊場めぐりをしているのでしょうか?』についてです。
例えば観音霊場とか薬師霊場とか色々霊場会があると思うのですが、ある観音霊場めぐりを始めた頃に考えた事があるのです。
なぜ観音霊場ばかりをめぐるのだろうと。あまりわかっていないまま父に聞いて始めていたからだと思います。
観音霊場の寺院には必ず観音菩薩様(仏様)がいらっしゃいます。
その観音菩薩様に拝ませて頂く事が観音霊場めぐりをしている事の最大の目的の一つだと思います。
『神様・仏様を拝ませていただく事は、感謝する事、家族や友人の病気平癒、家内安全、交通安全、商売繁盛、合格祈願、必勝祈願など自身を祈願するだけでなく、御先祖様を供養する功徳があると知りました。』
神様・仏様を拝ませていただく事についてもっと詳しく知りたい方は、僧侶の方や神職の方に教えていただくと良いと思います。
八百万(やおよろず)の神と言われるように、日本には多くの神様がいらっしゃいます。神社によってもお祀りされている神様が違い、そのお祀りされている神様を知ることは参拝させていただく時により重要になってきます。
仏様も同じく、如来さま、菩薩さまなど多くいらっしゃいます。
神職の方や僧侶の方は詳しいので教えていただけると思います。
上記の事を考えると霊場めぐりをして仏様を拝まずに御朱印だけ戴いて帰るのは本末転倒だと思えてきます。
上記の事を考えるようになると、逆に「御朱印だけ貰ったら帰って」と言われても、「いや、仏様拝ませて下さい」と言う気持ちになると思います。
管理人もこの文章を書いていると、御朱印を戴き始めてから今までの間にだいぶ気持ちの変化があったんだなと実感しています。
今まで書いてきた事を考えると
③『そもそもなぜ、神社やお寺で参拝するのでしょうか?』
についての答えがみえてくるのかもしれません。
今まで各地の神社や寺院を巡って御朱印を戴いてきて本当に良かったと思います。
最後に本題ですが
『御朱印を戴く時のマナーについて』
を考える事は、参拝する事の意味や御朱印とは何かを知る事だと思います。
神職の方や僧侶の方とは違った一般の視線で書かせて頂きました。
そこが大事なんです!と教えていただきましたので。
もっと深く勉強されたい方は、神職の方や僧侶の方に直接教えていただくと良いと思います。
有難うございました。